FRBとは?株主を含めてわかりやすく
FRBとはアメリカ中央銀行を司る企業体で
全国の主要都市に散在する連邦準備銀行を
統括する組織形態を特徴とする中央銀行制度
のことを言います。
そして連邦準備制度理事会は連邦準備制度の
統括機関となるもので、これがアメリカの
中央銀行に相当します。
それでは、この構成についてもっとわかりやすく
説明します。
連邦準備制度理事会は7人の理事によって構成
されています。
その中から議長、副議長が選出されます。
これらは、大統領が任命することになっています。
そして政策の決定は連邦公開市場委員会(FOMC)で
決定されます。
FOMCのメンバーは7人の理事と連邦準備銀行5人の
総裁で構成され、NY連銀総裁以外は、持ち回りと
なります。
FOMCは基本年8回開かれ、FF金利、公定歩合
または、量的緩和政策などの金融政策の意思決定
がなされます。
今回の量的緩和緩和終了はこのFOMCで決定され
ました。
次に連邦準備制度の株主構成についてですが、
連邦準備銀行は株式を発行しています。
一方でアメリカ合衆国は連邦準備銀行の株式を
保有していません。
ここが日本と違うところです。
日本銀行では、国が過半数55%の株式を保有して
残りは、ジャスダックで流通しています。
アメリカでは連邦準備銀行の株式を個別金融機関が
保有する義務を負っており、個人あるいは一般法人は
所有できない法律となっています。
個別金融機関の連邦準備銀行の理事を選出する投票権
は出資比率に関わらず1票のみで,9人の連邦準備理事のうち
6人を選出する投票権を持っています。
そして連邦準備銀行理事の権限はFOMCに参加できる
12人のうちの5人の選出と連邦準備制度理事会への提言
のみです。
こう考えると、アメリカの連邦準備銀行は民間の金融機関
が株式を所有しているとはいえ、権限は非常に限られた
制度になっているといえます。