サウジサルマン国王のムハンマド指名でバランスが崩れたサウード家
サウジアラビアとイランの緊迫化がおさまりそうにありません。
そこには、サウジアラビアの国王継承にともなった、サウード家の
危ういバランス関係にあるようです。
昨年継承したサルマン国王は高齢
サルマン国王が昨年1月に王位を継承した時にいち早く
副皇太子にムハマンドを指名しました。
ムハマンドは、1959年生まれで、一気に飛び級のように
若返った指名となります。
いわゆる順番抜かしが起きたことで、当初待機していた
肩透かしをくらった状態となりました。
実績を重んじるはずのサウード家が
またサルマン国王は自分の子供であるムハマンドを国防相兼王宮府長官に
任命しました。
このムハマンドは1980年生まれであり、飛ばされえた候補者から
みれば身内優先の指名となりました。
非王族人事刷新と専門評議会の廃止
サルマンの人事で特徴的なのは、非王族の人事刷新と
専門評議会を廃止したことです。
これによりサルマンの身内重視の色合いがさらに濃くなり
また、若いムハマンドは血の気が多いことから、サウジの
暴走も懸念する声も強まっています。
今回のニムル師の処刑は、こうした身内でかためている
サルマン国王政権血の気の多い部分の現れなのかもしれません。
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