それでも米国の利上げはあるのか?迫りくる注目のFOMCと反応する為替

不安定な世界の株式市場がこの8月以降続いているなか、そして中国の通貨切り下げ
が実施されて、米国へのデフレ圧力が強まっているにもかかわらず、米国の
9月の利上げ観測が依然としてくすぶっています。
上のグラフはFOMCメンバーの将来のFF金利の予想レートを示したドットグラフです。
9月の利上げは延期?
これは前回6月のFOMCで公開されましたが、今回の9月の市場の予想では、さらに低下した
ドットチャートになることが予想されています。
9月の利上げの可能性もかなり弱まった現状も反映されているようです。
やはり、8月以降の市場は一転してまったとの懸念がこの結果をもたらしていますが、
いずれは、米国の利上げ観測は認識されています。
今利上げをしようとしているのは米国だけ
上記のように、世界的な経済停滞を反映して、各国はさらなる金融緩和を実施しています。
それにもかかわらず、米国だけが利上げの道を模索しているのが現在の状況です。
ここ最近のユーロの展開も、こうした状況を反映して、ユーロの弱いファンダメンタルズ
があるにも関わらず、現在の相場は、燻る世界的なリスク・オフを懸念したユーロの買戻し圧力が
依然として強い状況を示唆した相場を想定しています。
仮に今月のFOMCで利上げを決定したとしても、それにともなうユーロ売りドル買は一時的で
その後はユーロの買戻しがまたはいってくるのではないかと予想します。
その理由として、やはり利上げ決行した場合の世界的な株式相場の影響は、今の不安定さに
さらに油を注ぐような展開になりかねないと思うからです