5月の雇用統計にみる今後のアメリカの利上げの可能性を予想する
注目されていたアメリカの4月の雇用統計ですが、とくに注目されていた賃金の動向
でしたが、結局は失望する結果となりました。
4月の平均時給の伸びは、前月比0.1%(予想0.2%)、そして前年同月比で2.2%
の上昇と、2013年以降のフラットな状況に収まっています。
これで今後アメリカの利上げが遠のいた感があります。
一方で先月末に発表された、雇用コスト指数では、予想以上の伸びと明らかに好転
の兆候が出ているだけに( チャート)、昨日の雇用統計での平均時給の伸びには
注目があつまっていました。
この平均時給の停滞を見る限りにおいては、これで6月の利上げを急ぐ意味がなくなった
というのが大方の見方となったようです。
この結果うけて、ここのところ波乱含みとなっていた債券市場も買戻しが入り、再び
流動性相場の様相にもどっていく展開が予想されます。