共和党勝利でどう変わる?TPP交渉は?
アメリカ中間選挙の結果は、共和党が上院、下院と
も過半数を取得する結果となりました。
これで、オバマ大統領は残り2年の任期は、
レームダック状態に陥るとの見方が優勢ですが、
実際のところ今後2年間、アメリカ政治は
どうなるのか調べてみました。
政策として変更を余儀なくされそうな法案は、
最低賃金引き上げ、富裕層増税、環境規制強化などの
法案です。
大規模な財政支出を伴う法案は、ストップさせられる
可能性が高いと思われます。
では逆に共和党の法案がどんどん議会を通過できるのか?
といえば、答えはノーです。
なぜならば、アメリカにはフィリバスタという特殊な
制度があるからです。
民主党は、これをちらつかせることによって共和党の
法案を封鎖することができます。
実際、民主党が過半数を握っていた時は、共和党は
この手を使って法案を阻止していました。
さらに、オバマ大統領の拒否権があるために法案は
通過しない制度となっています。
さてTPP交渉はどうなるのか?
共和党議員には自由貿易主義の思考をもった議員が
多いですが、農業州出身の議員も多いので
日本の農産物輸入関税障壁にはプレッシャーがかかる
ことも考えられます。
結局ところなにが言えるかというと、基本中間選挙前と
後ではアメリカの政治は変わらないということです。
変わらないというのは、議会が行き詰まってなにも
決まらないということです。
アメリカ国民は、この状況にうんざりしていながら
またこの政治状況としばらく付き合っていかなければ
いけない状況に陥っているようです。