アメリカの非農業就業者数が今年平均20万人を超えたことで利上げへのカウントダウン

アメリカが利上げにむけて準備をはじめていることはもうすでに、織り込んでいる
ことですが、最終確認ともなる11月雇用統計が昨日発表されました。
11月の非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比21万1000人増でした。
しかも9月と10月の非農業部門就業者数は従来発表から計3万5000人上方修正され
特に10月は従来発表の27万1000人増から29万8000人増へ上方修正され、月間で
今年最大の就業者数となりました。9月は13万7000人増から14万5000人増へ上方修正され、
これで今月の12月の利上げに向けて準備が整ったといえます。
問題の賃金上昇率は?
別の家計調査から算出した11月の失業率は5.0%と前月から横ばいで、求職者数が増え、
雇用市場が拡大している様子が示されています。
重要な平均時給についても25.25ドルと、前月から0.04ドル(0.16%)上昇しています。
前年同月比では2.3%上昇し、雇用拡大局面の大半を通じ8た平均的ペースに一致し
平均時給も上昇局面に入っています。
この賃金の上昇をみてみると、僅かながら上昇していることが
わかります。
とにかくゼロ金利政策から脱したかったFRB
とにかくゼロ金利政策が脱したかったFRBにとって、今回の雇用統計
とくに就業者の伸びが好調なのは、利上げを開始する絶好の機会となった
ようです。
次の焦点は、米国が利上げのペースを早めていくのか、それともイエレンが
先日議会証言で発言したように、ゆるやかなものになるのか、今後の経済指標
焦点となります。