リバタリアン党のジョンソン氏はトランプ氏の受け皿になる?危険な米大統領選の対策は?

リバタリアン党から前回に引き続き大統領候補に指名されたのは、

元ニューメキシコ州知事(1995~2003年)のゲーリー・ジョンソン氏

です。2012年の大統領選では得票率が1%に満たなかったですが、

副大統領候補に選出された元マサチューセッツ州知事のウィリアム・ウェルド氏

の協力を得て支持を集めています。

ジョンソン氏は大麻合法化の推進派として知られ、大麻食品会社を経営

しています。

libertarian

ジョンソン氏とウェルド氏のコンビにとっての課題は、全米世論調査で

候補者討論会の舞台に立つのに必要な15%を超える支持を得ることです。

1992年のロス・ペロー氏以来、この水準に達した第3の候補者は

いません。ペロー氏は本選でも19%の票を得たが、どの州でも勝つことは

できませんでした。ジョンソン氏はいくつかの調査で10%の支持を得て

いますが討論会で自らのメッセージを発信するためには数百万ドルを調達する

必要が出てきます。

期待するのはトランプ氏の受け皿になる?

議論されている共和党内での第3の候補擁立も実現していません。

これは、トランプ氏もクリントン氏もご免だと考える相当な数の有権者

にとって、ジョンソン-ウェルド・コンビが唯一の選択肢になりうることを

意味します。ジョンソン氏が不満を抱える共和党有権者の票をトランプ氏

から奪うだろうというのが世間一般の見方です。

あるいは、ペンシルベニアやメーンなど、トランプ氏が民主党に食い込ん

でいる州で、クリントン氏が必要とする共和党からの離反票の一部を

ジョンソン氏が奪う可能性もあります。リバタリアン党は、トランプ氏は

避けたいが、かつてないほど左寄りのクリントン氏も耐えられないという共和党員

にとって逃げ場所になる可能性があります。

大統領選挙の行方とその対応策とは

ヒラリークリントン氏が民主党候補者としての勝利宣言

をしました。しかしヒラリークリントンの不人気ぶりも

目を覆うばかりです。

この大統領選挙は前代未聞ネガティヴキャンペーン争い

となり、依然としてトランプ氏が勝利する可能性が半分

くらいあります。

そうなった時、いちばん影響をうけそうなのが、ドル円の

ようです。

何もできないことより、このリスクに対応する選択肢を

持っておくことが大切だと思います。

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