貴金属、高価品は売り時?中国の金保有残高に関連して金は下落基調続く?
金価格が安値を更新しました。
金曜日の引け値は1131.9 ドル/オンスで、金の価格がピークをつけた後の
数年に及ぶ下落調整基調が止まらない展開が続いています。↓
中国はすでに大量の金を保有しているとの目測
そんななか、中国が2009年ぶりに自国の保有量を公開しました。
それによると、2015年6月時点で、1658メトリックトン(53.3Mioオンス)とのことです。これだけと
ピントきませんが、2009年から比べると1054メトリックトンから増えたことになりますが、この保有量
が本当なのかどうか疑問をもつ声も多く聞こえてきます。実際予想では中国は3000メトリックトンは
金を保有しているのではないかとの憶測もあり、現在の金の下落基調を意識しての過少公表では
ないかとも言われています。
中国はIMFに対して中国元をバスケットあるいはSDRに組み入れに働きかけている現状もあり、
そのためのひとつの要素とまる金保有高についても、秋のIMFの決定以前に手の内を見せたく
ないというのが現状のようです。
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そこでユーロとの関連性ですが、金相場とユーロドルの動きにはある程度の関連性がここ数年あり
金の下落基調とユーロ安のトレンド関連性がある背景のひとつは、金の下落=リスクオン的な株価の
上昇があります。そして量的緩和中低金利のユーロはそのキャリートレードのための調達通貨として
売られる地合いとなりやすいのがここ最近の動きです。
この金価格の動きからも、ユーロは対ドルで1月につけた安値1.05割れを試す展開をこの夏に試す
展開となりやすいと予想します。