ギリシャのユーロ離脱のカウントダウンがはじまった?

ギリシャ政府は、6月5日に期限のくるIMFへ返済する資金はない、
と公言しました。
ギリシャ政府がこうして改めて公言するのははじめてです。
これゆえ、6月初旬にくるであろう危機のシナリオについて考えてみました。
このまま、国際債権団との追加金融支援の合意がなければ、こうなることは
あらかじめわかっている話ですが、改めて公言されると、事の緊張が
伝わってきます。
いつがタイムリミット?
ギリシャの支払いのスケジュールとしては、今月末に公務員給与、年金の支払い
そして、6月5日から6月19日かけて、IMFに総額16億ユーロの支払いの期限が
きます。
債権団との合意のタイムリミットは今週から来週までですが、どこで折り合いを
つけるのか全く見えない状態のようです。
ユーロ離脱した際の影響は?
元FRB議長のグリーンスパン曰く、ギリシャのユーロ離脱は時間の問題だそうです。
また、バフェット氏のギリシャがユーロを離脱した際のインパクトについて、
その時はユーロが上昇すると言っています。
ただ、ギリシャがユーロを離脱するというのは、6月にデフォルトしたことを
意味し、その時はギリシャの銀行に対して資本規制がかかります。
その時の混乱は、はかりしれないものがあり、派生的な影響が他の弱い
周辺国に及ぶことも考えられます。
通貨統合の終焉を示す?
これは、ギリシャ財務相のバロファキスが発言したもので、ギリシャ
離脱に追い込まれるということは、通貨統合の崩壊のはじまりにすぎない
と語っています。
この一二週間、ギリシャの動向から目が離せません。