ギリシャの債務問題は6月末でには合意しないがユーロ離脱しない模様

スロベニアとドイツの財務相は25日、ユーロ圏財務相が、ギリシャとユーロ圏が6月末まで
に支援条件について合意できなかった場合の代替案(プランB)を検討していることを
明らかにしています。
ギリシャ問題をめぐっては、ユーロ圏の政策担当者はギリシャを金融支援で支える
ユーロ圏から脱落させないとの主張を繰り返してきた。今回のスロベニアとドイツの財務相
の発言は、合意できなかった場合の「プランB」の存在を初めて認めた形となります。
ギリシャ向けの2400億ユーロに上る現行の支援プログラムは6月末に
期限を迎えます。ギリシャは7月と8月にも多額の債務の返済期限に直面するが、
今後の支援についての議論はほぼ行き詰っており、一部の政治家は代替シナリオの
検討を始めています。
プランBとは?
スロベニアのムラモル財務相は、24日のユーロ圏財務相会合(ユーログループ)の場で
ギリシャの資金繰りに間に合うように新たな救済措置で合意できなかった場合の対応策
について発言したと述べています。しかし、新プログラムが合意できなければギリシャは
自動的にユーロから脱退するとの見方については否定しています。
財務相は「『プランB』はどのようなものにもなり得る」と述べた。
ドイツのショイブレ財務相は「プランB」の用意はあるかとの質問に対し、
救済措置で合意できなかった場合にどのようなことが起きるかについては十分想像
していると述べ、遠回しながら代替案を検討していることを認めています。