3月の米雇用統計の結果はドルの失望売りを誘う
昨晩のユーロドルは、予想外の米雇用統計の内容を受けて急騰、結局週の引け値
は高値引けとなりました。
そこでまずは、昨日の雇用統計の数字について整理しておきます。↓
予想外の低い雇用者数の伸びとなった3月 🙄
この12万6000人の伸びは2013年12月以来の低さにとどまり、また1-3月の平均の雇用者数増
は20万人を割ってしまい、19万7000人となってしまいました。
これは、1月、2月の数字も下方修正されたことが響いています。
また、上のグラフが示すとおり、業種別の雇用状況にも明確な差が出てきました。
鉱業、林業の雇用者数の落ち込みが顕著になり、原油安のマイナス要因が雇用にも反映している
ことを示しています。
一方で平均時給については、前月比0.3%増と予想の0.2%増よりも改善している結果と
なっています。
広義の失業率も10.9%と前月の11.0%と若干改善、雇用者数の大幅に予想を下回った
数字以外は、若干ですが予想を上回る結果となっています。
ただ、アメリカの利上げ観測の根拠が、雇用者数の増加にあっただけに、3月の大幅な低下
FEDの中でもネガティブ・サプライズとなった可能性もあります。
この数字を受けての今後のユーロドルの相場展開は、チャート的にも、12月からのダウンチャンネルの
抵抗線が週足でmいったん上に抜けはじめた形になっています。
当面は、昨日指摘した1.08台前半のサポートがベースとなってのレンジ形成の相場展開の
可能性が強くなったように見えます。