原油価格動向と中東ドバイの関連性、2015年はどうなる?

原油価格の動向を考えるうえで、必要な

原油価格の指標のしくみについて、まず

調べます。

原油価格の指標として用いられるのは、

アメリカのWTI価格、北海ブレント価格そして

中東ドバイ価格が一般的です。

日本の場合は、主に中東から輸入しているので、

ドバイ価格が基準となりますが、その中東ドバイ価格

は、WTIと北海ブレントの指標に影響をうけて動いて

いるのが現状です。

最近では、WTIの指標に対するプレゼンスが弱まって

います。その理由は、WTIは、主にアメリカ、カナダ

メキシコで産出される原油を意味していますが、

その産出量が他と比べて少ないこと、そして、最近は

中国を中心とした新興国の需要に影響を受けること

大きくなったため、より北海ブレントに比重をおく

ようになっています。

産油国といえば、OPECの存在がありますが、

最近はOPECのプレゼンスも小さくなってきて

います。

OPECにとっては、当然原油価格の動向は重要な

事項ではありますが、産油国各国にそれぞれ事情

があり、供給量のコントロールなど、原油価格を

左右する決定に対して、なかなか決定に至らない

事情があるようです。

OPECでは、ただ価格の動向を認識するためだけの

機構に収まっているようです。

2015年の動向としては、原油価格を大きく左右

する新興国、とくに中国の経済が芳しくない

こと、そして、アメリカのシェールガスの台頭もあり

供給にタイト感がないこと、そして上記に述べた

OPEC総会が供給調整のために、足並みを揃えられ

ないこと、以上の理由から、原油価格の下落傾向

は引き続き続くと思われます。

 

 

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