トルコの11月の総選挙結果で治安はどうなるの?
週末の政治イベントのひとつといえば、トルコ総選挙がありました。
その結果は5ヶ月前に国会の過半数を失っていた与党AKPの圧勝で
エルドアン大統領はの権力基盤が強化された結果となります。
治安の安定望んでいるトルコ国民
前回の選挙後からは、シリアからのイスラム国のテロがトルコへも影響、
そしてクルド人分離主義者との軍事的対立、有権者は政治的安定を選んだ
ともいえます。
前回の総選挙では、エルドアン大統領が、大統領の権限を拡大しようと
して与党AKPが敗北した側面がありました。
しかしながら今回は、危険な治安の悪化を考えると国民は安定を選ばざる
を得ない状況にありました。
クルド系野党も敗北
議席の内訳は、最大野党の共和人民党CHPは6月とほぼ同水準、注目の
クルド人系国民民主主義党HDPは前回から議席を減らす見通しです。
この半年間、地政学リスクが高まった状況が続いていますが、その状況に
国民は嫌気がさしている結果のようです。
アメリカがシリアの介入を強めています。結果としてシリアからくる
イスラム国のテロは依然としておさまる気配はなさそうです。