37年ぶり三冠馬のアメリカンファラオの血統とすでに種付料の値段が決まっている?
37年ぶりにアメリカで三冠達成したアメリカンファラオ(American Pharoah)。
そのアメリカンファラオの種牡馬としての所有権が、ザヤットステーブル(Zayat Stables)
から2,000万ドル(約24億円)以上で購買されたことが明らかになりました。
ザヤットステーブルのレーシングマネージャーであるジャスティン・ザヤット(Justin Zayat)氏は
ESPN.comに対し、「6月のベルモントS(G1)を目前に、アメリカンファラオに対する世界中からの
オファーを受けていましたが、議論していませんでした。確かにビジネスですが、我々一族はこの馬
に莫大な投資を実施してきました」と語っていました。
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すでに引退後のプランが決まっている?
その翌日、アメリカンファラオは引退後、ケンタッキー州のアシュフォードスタッド
(Ashford Stud クールモア牧場所有)で供用されることが明らかになり、巨大生産事業体である
クールモア牧場が同馬を購買したことが発表されました。
ザヤット氏は、「アメリカンファラオの引退後の拠点がアシュフォード牧場であることを発表でき、
光栄に思います」とツイートしています。
血統は?
アメリカンファラオ(ザヤットステーブル生産)の父パイオニアオブザナイル
(Pioneerof The Nile 父エンパイアメーカー)も、ザヤットステーブルの自家生産馬であり、
ケンタッキーダービー(G1)は2着であった。同ステーブルは今もパイオニアオブザナイルの
所有権の75%を有しており、同馬は今シーズン、ケンタッキー州のウィンスターファーム
(WinStar Farm)で繋養されており、種付料は6万ドル(約720万円)です。
ザヤット氏は、来年の同馬の種付料は15万ドル(約1,800万円)になると語った。
ザヤットステーブルは、2005年にアフメド・ザヤット(Ahmed Zayat)氏(ジャスティン・ザヤット氏の父)
が創設しています。同ステーブルは、昨年のファシグティプトン社11月セールにおいて、
アメリカンファラオの全弟を受胎していた母リトルプリンセスエマ(Littleprincessemma 父ヤンキージェントルマン)
を、210万ドル(約2億5,200万円)で売却した。アメリカンファラオはボブ・バファート(Bob Baffert)調教師に
管理されており、G1・5勝を果たしている。その5勝目は、ビクター・エスピノーザ(Victor Espinoza)騎手を
背に果たしたプリークネスS(G1・ピムリコ競馬場)であり、7馬身差の勝利でした。
アメリカンファラオは、1978年のアファームド(Affirmed)以来、達成されていない米国三冠を今回
達成しました。
バファート調教師が三冠に王手をかけたのは今回で4度目であり、直近は2002年のウォーエンブレム
(War Emblem)です。残念ながら、エスピノーザ騎手が騎乗したウォーエンブレムは、
発走後に躓き、三冠を逸しました。
ザヤット氏によれば、アメリカンファラオはベルモントSで優勝したとしても、すぐには引退しない。
アシュフォードスタッドのマネージャーであるダーモット・ライアン(Dermot Ryan)氏は、次のように
語っています。「ベルモントSで何が起ころうと、アメリカンファラオは将来有望な種牡馬となるでしょう。
アメリカにおいても、種付けは立派なビジネスで、今回のアメリカンファラオの37年ぶりの
三冠達成でさらに高騰することが予想されます。