シリアとイスラム国の関係について
イラク、シリアで急速に勢力をのばしているイスラム国と
シリアの関係について調べてみました。
イスラム国の勢力を率いるバグダディ氏は、預言者ムハマンドの後継者
であるカリフを名乗り、政教一致国家の樹立一方的に宣言しました。
国際的な聖戦運動の新時代を迎えたとする思想を焚きつけようと
したものです。
これに共鳴した各国のイスラム教徒がシリアに集結しているのが現在
の状況です。
イスラム教徒なかでは、7世紀のムハマンド直後のカリフ体制時代の
復古の思想を利用して正当性訴えているが、実際には、コーランや
イスラム教とは、全く別の強奪活動しているのが実体のようです。
イスラム国イコールシリアのような印象が伝わっていますが、
一般のシリア人は、突然やってきたイスラム国の人間に住むところ
財産を強奪されているのが現実のようです。
シリアは、2012年の内戦により、より国内の秩序が乱れていた
ところに、イスラム国の浸入にあったのです。
2010年からはじまったアラブの春といわれる、民主化運動は
エジプトでは、ムバラク氏の独裁に終止符、そしてリビア、
チュニジアそしてシリアのアサド政権に波及しましたが、
シリアにおいては、自由民主化をとなえていたはずの勢力が
過激派、過激派に転化し、結局のところシリアの衰退を招く
結果となりました。
そこに透けいるように入り込んだイスラム国は、本来のシリアと
全く違ったものだということを認識すべきだと思います。