イラクISISへの空爆を決断したアメリカの理由。

ISISとは、国際テロ組織アルカイダ系の流れをくむ組織です。イラクとシリアにまたがるイスラム国家の樹立を目論むスンニ派の武装組織です。ISISはイラク・シリア・イスラム国家の略であり、過去数か月にわたりイラクへの侵攻をすすめています。

ISISは7月にイラクとシリアの国境にあるカイムの町を占領し、そのいったいの油田を占領しています。またISISはシリア東部にある最大の油田あるオマルを制圧し、イラクにあるスンニ派組織とシリア東部にある最大油田を制圧しました。

ISISはさらに勢力を広げて、トルコ国境にあるクルド人自治区にも侵攻をすすめています。

クルド人とは国をもたない民族であり、ここにイスラム国家を樹立しようと侵攻しているISISを阻止しようと、今回アメリカがISISに対して空爆をはじめました。

当初消極的であったイラクへの軍事介入を今回オバマ大統領が決断した背景はなんだろうか?

表向きはクルド自治区の中心都市アルビルへのISISの侵攻を阻止するために行われていますが、本当の実情は、イラクのマリキ政権がISISの侵略を阻止しきれないばかりか、宗教的立場を全面におしだしたような、スンニ派とシーア派と間で偏った政治を行っているマリキ政権自体が基盤を失いつつあることが背景にあるいえます。

このまま米国の領事館などを襲撃されると、イラクへの軍事介入を拒否していたオバマ政権が中間選挙を前に打撃をうけてしまう理由が今回の空爆決断の背景にあるようです。

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