胡春華のWiki的経歴と出身大学と派閥(共青団派)と太子党、上海閥との関係は

中国の政治を語るうえで、もちろん中国共産党の独裁なので

中国共産党内部の派閥状況を語ることが、その分析をすることに

つながってきます。習近平氏は異例の3期目の総書記を目指そう

しているなかで、中国共産党事情も気になるところで

そのなかでも鍵を握っている人物の一人に胡春華という

人物がいます。

そこで今回は、胡春華氏とまた現在の中国共産党の派閥

の事情そして経緯について調べてみました。

胡春華氏のWiki的経歴は

胡春華は、1963年4月に湖北省五峰県馬岩墩村の農家に生まれです。

1979年に五峰県の全国普通高等学校招生入学考試で全県文科首席

となります。大学卒業後は、共青団チベット自治区委員会組織部を皮切りに、

2006年まで一貫してチベットの業務に携わってきました。

共青団チベット自治区委員会副書記時代の自治区書記、96年から

中央党校に学んだ際の校長がいずれも後に総書記(第4代最高指導者)

になる胡錦濤であり、理工系出身のテクノクラートゆえに胡春華の古

典に関する知識を高く買った胡錦涛の寵愛を受けて「小胡錦涛」

と呼ばれるようになりました。

胡春華の出身大学は

胡春華氏は16歳で北京大学文学部(中文系)に入学します。

1983年には最年少の学生でありながら非常に成績優秀だったことから

卒業生総代に選ばれて人民大会堂での演説で

「多民族国家である中国では漢民族だけでなく、少数民族の地域も近代化して

こそ中国の近代化が達成される」と述べています。

胡春華氏とは、第18回党大会で内蒙古自治区の党委書記として

政治局員に抜擢された人物です。当時48歳。その直後に、重要行政区の

ひとつ広東省の党委書記になっています。

前党総書記の胡錦濤氏は、この第18回党大会で引退し、党総書記のポストを

習近平氏に明け渡しましたが、胡錦濤氏は「ポスト習近平」を見据えて、

自らの引退と引き換えに、自分の腹心の胡春華氏を抜擢したといわれています。

胡春華氏は共青団派の現在の主導的な立場です。

胡錦濤氏は「ポスト習近平」を見据えて、胡春華氏を広東省の

党委書記に就けたとの論調があります。

胡春華氏の「共青団派」とは

共青団とは中国共産主義青年団のことで、中国共産党の指導のもと、

青年が共産主義を学習する場と言われています。

まず共青団に入団し、その後中国共産党に入党するのが

エリートコースのひとつです。「共青団派」は共青団出身者で

構成されている派閥で習近平氏とは対立関係にある集団です。

中国共産党の派閥の経緯は

中国では、1949年10月、中華人民共和国が成立しました。

毛沢東、周恩来、劉少奇…という時代から、鄧小平の時代、

江沢民の時代、胡錦濤の時代を経て、現在、習近平の時代に

いたっています。中国でも、中華人民共和国の成立と発展に大きく貢献した人々、

子孫に相応の「特権」を与えようという思想があり、この思想をある

程度周囲が認めていると思われます。

国民党との内戦に勝利した中国共産党は、第一世代、毛沢東が1978年から

1997年に死去するまで、最高権力を把握し、皇帝のように君臨していました。

鄧小平は、自らを第2世代といい、江沢民を第3世代の核心、中核とよび、第4世代として、

胡錦濤を指名しました。

中国には、江沢民元主席(86歳)を中心とする「上海閥」(上海勤務経験者及びその一派)

、胡錦濤前主席(70歳)を中心とする「団派」(中国共産主義青年団出身者)、習近平主席(59歳)

を中心とする3つの派閥が存在するといわれています。

中国共産党内の派閥の一つ。中国共産党の下部組織で、共産主義青年団(共青団)

の幹部出身者を中心に構成されています。団派ともいう。1984年から約2年間共青団の

トップである中央第一書記を務めた胡錦濤(こきんとう)が、1992年に

ポスト江沢民として最高指導部入りを果たすと、共青団時代の自分の

部下を次々と抜擢し、一大派閥を形成しました。おもなメンバーに

現在の首相の李克強がいます。彼らはさらに自らの部下を抜擢し、

この派は貧富格差の是正や内陸重視の政策を打ち出しており、経済政策で

発展至上主義を推進する上海閥(シャンハイばつ)とよく対立しています。

2012年秋の党人事で、共青団派から党最高指導部(定員7人)入りを

果たしたのは李克強1人にとどまり、大きな敗北を喫したといわれています。

上海閥は、江沢民を中心とし、共青団出身の団派は、胡錦濤を中心に、

ある程度のまとまりがある。しかし、太子党、紅二代といわれる人々は、

特に1つの派閥というほどまとまっていないようです。

習近平と江沢民派の対立は

習近平氏が狙い撃ちにしている企業のほとんどが浙江財閥系(江沢民派)でした。

だから、習近平氏が「世界を敵に回す愚行」を行っている背景には、

共産主義国家特有の「江沢民派との政治闘争」が存在します。

そして、その浙江財閥と戦前から強いむすびつきがあると考えられるのが

米国民主党です。だから、バイデン氏と習近平氏の個人的関係は

別にして、浙江財閥(江沢民派)とつながっている民主党政権は

習近平政権と鋭角に対立するといわれています。

したがって、現在権力を掌握している習近平派に少なくとも表面上は

忠誠を誓う浙江財閥関係者も少なくないから事は複雑のようです。

そして、台湾も蒋介石の国民党は浙江財閥の流れを受け継いでいます。

その点を考えると「中国利権」に執着する民主党バイデン政権が

「台湾支持」を明確に打ち出す裏事情にも納得できといわれています。

つまり、台湾は共産主義中国の核心的利益というよりも浙江財閥の核心的利益であり、

「習近平政権はそのために米国と戦争するリスクを犯さないであろう」との

判断から、バイデン政権は強硬姿勢を見せていると考えられています。

日本は毛沢東路線回帰を目指す習近平政権と、米国民主党とタッグを組んで

「日本いじめ」を繰り広げてきた江沢民派(浙江財閥)との間に

挟まれている状況といわれています。

江沢民派は浙江財閥がらみでアメリカn民主党(の金権派)と「親密」だが、

同共和党は習近平派と親密とは言えません。

ドナルド・トランプ氏と習近平氏はまったく逆に見えるが、

既得権益の腐敗に真正面から挑む手法が似ていたと言われています。

鄧小平の改革・解放を推進したのは浙江財閥であり江沢民派がそれ

を引き継いだが、腐敗が蔓延したことも事実です。

クリントン政権がIT・インターネットビジネスで米国繁栄の

きっかけをつくったことは間違いがないが、金権的な流れにすすんだ

ことも否めないのです。

まとめ

今回、3期目の総書記を果たそうとしている習近平氏と

そして、来年には首相の立場の辞任を表明している、共青団派の

李克強氏の後継者ともいわれている、胡春華氏について調べました。

ウクライナの情勢と同時に今後中国がどのようにすすんでいくのか

世界が懸念しています。今後の展開に注目していきたいと

思います。

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