佐藤正午さんの「月の満ち欠け」の書評とお得に購読するには!

日本文学振興会は、『第157回直木三十五賞(平成29年上半期)』
の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、直木三十五賞に
佐藤正午氏(61)の『月の満ち欠け』(岩波書店)が
選出されました。
佐藤正午の「月の満ち欠け」の書評は
主人公の小山内堅は、高校を卒業したばかりの娘と妻
をいっぺんに交通事故で失った。15年後、白髪交じり
の60代になった小山内は青森・八戸から上京する。
東京駅の喫茶店で向かい合ったのは7歳の少女・るりと、
その母親。初対面のはずが、るりは「どら焼き、嫌い
じゃないもんね。あたし、見たことあるし、食べてるとこ。
一緒に食べたことがあるね、家族三人で」と見知った風な
口をきく。るりは亡くなった小山内の娘・瑠璃(るり)
の生まれ変わりと非現実の世界が現実のように
描写された作品となっています。
佐藤正午さんの生い立ちは
佐藤さんは長崎県佐世保市生まれで中学時代は
野球に明け暮れ、将来を嘱望されたが腰を痛めて断念
するほどの素質だったそうです。その後北海道大学文類に入学し
文学部に進みました。大学を中退して佐世保に戻り、塾の
講師やホテルのフロント係をしながら生活の糧を得る生活
をおくっていたそうです。また定職に就くために図書館司書
の資格を取得したり、裁判所の職員試験を受けたりする
という苦労した生活をおくっていました。
長い努力が実った作品
佐藤正午さんのその他の代表作は『Y』と『ジャンプ』で
これはベストセラーとなっています。2015年、『鳩の撃退法』
で賞を受賞しています。
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