3選シリア、アサド大統領と夫人。
3期目の大統領選を制したアサド大統領。
シリア国内は内戦続きであるが、圧倒的な強さを示した背景を解説します。
前大統領の次男として生まれた現アサド大統領は、控えめで穏やかな人間として育ち、成績も優秀だった彼はダマスカス大学医学部に進学します。
卒業後、ロンドンに留学し、妻と出会っています。
彼女は英国で育ったスンニ派のシリア人で米系インベストメントバンクに勤めるばりばりのキャリアウーマンでした。
帰国後、長男を亡くし、政治の道に入ることになります。
2000年に父が死去するとバアス党書記長に就任、国民投票を実施し大統領に就任します。
彼はシーア派の流れをくむアラウィ派で1割しかいない少数派であります。
いわゆるアラブの春といわれる2011年に起こったチュニジア、エジプト、リビアでの独裁政治にピリオドをうたせる動きのなかで、シリアでも内紛がおきているが、反体制派の主義主張がバラバラであり、今回のアサド大統領の3選に至った経緯でもあります。
アサド大統領は、イラン、トルコとの関係を強化しています。