スコットランドはなぜ独立なのか?

スコットランドのイギリスからの独立をかけた住民投票が9月18日におこなわれます。

われわれ日本からみればい
い、イギリスという国の形態がいまひとつわかりにくい感じ
がします。

 

われわれは、イギリスの呼び名をイギリス、
英国、英語では、イングランド、U.K.など
呼び名がごちゃごちゃになっているようにも
感じます。

正確には The United Kingdom of Great Britain and North Ireland であり、
略してU.K が正しい呼び名です。

しかし、一般的にはイギリスあるいは
ワールドカップで馴染みのあるイングランド
のほうが浸透しているようです。

U.K は、イングランド、スコットランド、
ウェールズそして北アイルランドの連合
王国であり、スコットランドは、1707年
にイングランドに併合されました。

人口は525万人程度、面積は北海道くらい
の広さです。

では、なぜこの規模のスコットランドが
独立を考えるのでしょうか?

それは、1960年に開発された北海油田
です。

この油田の財源で、もし独立すれば、国民
ひとりあたり約17万円の所得増が期待でき
ると目算されています。

過去、ブレア首相の地方政策と共に
1997年に住民投票で、1999年にスコットランド議会が設立されました。

自治政府が設立されたわけです。
2011年の議会選挙で、当時不人気となって
いた労働党や保守党から票が、スコットランド民族党(SNP)に流れたために、SNPが過半数を獲得します。

党首のアレックス サモンドの個人的な人気
もありSNPが躍進したわけですが、国民が
英国からの独立を望んでいるかどうかは
クエッショナブルです。

現在の調査では、独立賛成は30%程度ですが
テレビ討論をすると、サモンド党首の圧勝に
なります。

意見を決めかねている住民が約半数いること
もあり、9月18日よもやの結果になるかも
しれません。

ただ、この選挙結果は、独立に関して法的
効力をもつものではないとされており、
この結果がすぐにというわけではないに
しろ、もしも予想外の結果になれば、その
衝撃は大きいと思われます。


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