原油価格下落によってガソリン価格はどうなるの?
OPEC総会で原油生産量維持が決定されました。
この決定を受けて、原油価格がさらに下落して
います。このニュースを受けて、肝心の私たち
のガソリン価格はどうなるのか。ガソリン価格の
構造も含めて調べてみました。
原油価格が下落しても、私たちに直結している
ガソリン価格には、ガソリン税と消費税が上乗せ
されます。
とくに、ガソリン税の負担が大きく、58円の税金
が上乗せされています。
そのほかに消費税、この負担もおおきいです。
ガソリン価格には、系列SS平均仕入れ推定という
基準があり、これには、元なるドバイFOB価格に
為替の水準を加味したものがTOCOM東京ドバイ
価格そして精製元マージンと販売元マージンが
加えられ、業転価格が決まるのです。
昨今の事情では、セルフサービスなどの普及に
より、販売元マージンが削られている傾向に
あります。
これらを考えると、いくら原油価格が下落しても
この一年で為替水準が約12%円安に振れ、そして
消費税が上がったことで、原油価格下落の恩恵
を日本のガソリン価格は受けていないことが
わかります。
要は、日本の未曾有の金融緩和政策が、ほんとは
受けるべき一般消費者に恩恵をもたらしていない
という結論になります。
原油価格下落と世の中で騒いでいても、日本の
ガソリン価格に反映しないのは、そのためです。