世羅高校の全国高校駅伝優勝に賛否両論が
世羅高校の全国高校駅伝の優勝おめでとうございます。
しかし、この優勝に対して反対意見も多いようです。
それは、世羅高校にケニア人留学生が参加していること
らしいのです。それについてくわしく調べてみました。
今年の高校駅伝は、世羅高校のぶっちぎりと言っても
過言ではないくらいの圧勝でした。
しかし、一般の人たちからは、高校駅伝で留学生が走って
いることは、ふに落ちないといった意見のほうが多いような
気がします。
今年のタイム差をみれば、単に留学生のカマイシのこうけん
だけではなく、他の選手の力も他のチームを圧倒していまし
たが、一般のファンからみれば、後味の悪い優勝のイメージ
が強いようです。
この背景には、全国大会に対する見方の違いからきている
ように思われます。
全国高校駅伝大会を、学校行事の延長線上の高校生の
大会と位置付けるものなのか、それとも最近の高校野球や
高校サッカーと同じように、プロあるいは世界に通じるような
若い選手のレベルの高い試合をかなりの部分で期待して
いるのかの違いにかかっているような気がします。
野球やサッカーでは、日本人と留学生との間で、見た目
圧倒的な差は見当たらない、いやむしろ、高校野球や
サッカーでは、留学生がプレーしているチームは逆に
好意的すら見られているような気がします。
ところが、陸上となると、留学生はやれ助っ人だとか
反則だとか批判的意見が多くなります。
どの競技であれ、高校の全国大会レベルとなると、
たとえば、都道府県代表であっても、選手のほとんど
が他府県からの選手だということをよく耳にします。
学校の知名度を上げるために、必死に選手の招致活動
をしているがためです。
要するに、高校の全国大会となると、選手からすれば
将来にむけた自分の力を披露、試す場でもあり、学校
からすれば、とくに私立学校であれば、知名度をあげる
ための機会でもあるのです。
それが結果的にレベルの高い試合になることにつながり
いずれは、その上で通用、あるいは世界に通じる選手の
発見の場でもある楽しみもあるのです。
その場で、海外からの留学生には、最初から歯が立たない
という意識があるのであるならば、そのスポーツの日本
での将来はない、といっているようなものなのです。
宋選手や瀬古選手が現役だったころ、オリンピックで金メダル
をとることが当たり前だったマラソンが、今や入賞すら
できない日本のマラソン界にこんな考え方では将来は
ないと思ってしまうのは、私だけでしょうか。
優秀な留学生に切磋琢磨してなんとか張り合うという
気持ちをもっと持つべきだと思います。