アメリカが利上げの際に用いるであろうリバースレポ取引とは?

リバースレポとは、有価証券貸借取引の一形態で、債券を担保として資金の貸し出しを行う

取引のことをいいます。これは、借手側が債券を担保として差し出し、貸手側より資金を

借り入れる貸借取引を指します。通常、手持ちの債券を資金化したい場合に行われますが、

貸借契約のため、一定期間の経過後に担保債券の返却と借入資金の返却が行われます。

 fomc

日本と欧米のレポ取引の違いは?

これが通常のレポ取引ですが、 現在日本では、レポ取引と言った場合、債券の貸借取引のうち、

金銭を担保として受け取る「現金担保付債券貸借取引」のことを指します。

これに対して、欧米では、レポ取引は、債券の売買取引扱いとなるため、「買い戻し条件付売却取引」

のことを指し、またリバースレポ

については、レポ取引同様、売買取引扱いとなるため、「売り戻し条件付買入取引」となります。

 

FRBが抱えているジレンマ

FRB職員は、短期金利はすでにゼロ近辺であり、きょうリセッションに襲われたなら、

利下げの余地は事実上ありません。議事録が示すのは、FOMC参加者が現時点では、将来的に必要で

あれば利下げする余地を確保することなどを狙ってフェデラル・ファンド(FF)金利の引き上げ

に集中する一方、バランスシートはしばらく現状維持とする方向です。

大規模なバランスシートは、銀行システム内に多くの準備金があることを意味しています。

これは金利が上昇に転じれば、この準備金を管理する上でFRBが新しい未検証の手段に

重きを置かなければならないこと意味します。新しい手段にはオーバーナイト物リバースレポと

呼ばれるマネー・マーケット・ファンド(MMF)との取引も含まれます。FOMC参加者は、

オーバーナイト物リバースレポを用いることにはあまり乗り気でないのですが、大規模な

バランスシートを抱えた状態では金利操作のためリバースレポの積極使用が必要になる可能性がある

ようです。この代償には一部のFOMC参加者が違和感を持つかもしれなません。

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