ギリシャ問題の最新情報次第と言ったイエレンFRB議長の意図は?

イエレンFRB議長の昨日の講演で注目すべきポイントがいくつかありました。

1.イエレンの見通しに基けば、今年のどこかの時点でフェデラルファンド(FF)

金利引き上げの第一歩を踏み出す、

とのことです。つまり金融政策の正常化に着手するのが妥当になると見込んでいます。

しかしながら経済とインフレの動向は依然として極めて不透明で、予期せぬ展開があれば

この一歩は先送りにも前倒しにもなる可能性があることを強調しています。

イエレンFRB議長は今年中の利上げは基本路線になっていることに今のところ変更はないこと

を改めて示唆しています。

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 2. 賃金の伸びは順調であるとのこと。

 「今回の景気回復局面の大半において、時給を表す主要指標は年率2%前後の伸びにとどまっています。

しかし直近では、一部に賃金増加ペースが加速していることを暫定的にうかがわせる指標があり、

完全雇用という目標の達成に近づきつつあることを示唆しています。

 3. ドル高と原油安による影響は緩和するとのこと。

 ドル為替相場の上昇と一部の海外経済の成長低迷は米国の輸出を抑制してきました。

また、原油価格の下落が国内エネルギー業界の投資の大幅な落ち込みにつながりました。

これら要因による国内経済活動への影響は、ドル相場と原油価格の安定化に伴い年内に

緩和すると予想している。総じて、年間ではまずまずの経済成長を見込んでいるようです。

 4. ギリシャがワイルドカード

 「いつもながら、景気見通しは不透明だ。特に、ユーロ圏の景気回復は足場がより強固になったようだが、

<strong>ギリシャの状況はいまだ解決に至っていない</strong>」。

 5. 生産性の向上を目指す政策に変わりはないとのこと

 一般的な原則は、長期的な生産性向上を支援する効果的な政策を積極的に追求することが

米国民のためになる。教育や訓練を強化し、企業家精神やイノベーションを奨励し、公共・民間の両部門

における設備投資を促す政策はすべて、米国にとって貢献すると述べています。

この要点からすると、ギリシャ問題がワイルドカードであり、この問題が大きな波及を招かない

かぎり米国の今年の利上げは規定路線には変わりはないようです。

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