トルコのエルドアン大統領を取り巻く汚職疑惑と選挙結果の関連性
トルコ国会の総選挙で、エルドアン大統領率いる与党、
AKPが敗北、過半数を獲得できませんでした。
これで、10年以上続いた、エルドアンAKP支配の終焉と政治的安定が
脅かされそうです。
その敗北の大きな要因は、エルドアンを取り巻く汚職疑惑です。
国営銀行をめぐる汚職疑惑
この疑惑で3閣僚が辞任に追い込まれています。
また、この汚職疑惑に絡んで、エルドアン大統領の息子も容疑者の
対象として上がっていました。
エルドアン大統領は、繰り返し否定はしているものの、疑惑は払拭されない
まま選挙に突入した結果です。
今後のトルコの政局はどうなる?
今後の政局について以下のことが考えられます。
1.脆弱な少数与党の誕生
2.数週間にわたる連立協議
3.再選挙
以上シナリオが考えられますが、いずれにしても政治的不安定な状況に
陥りそうです。
エルドアンの野望も崩れる?
昨年就任したばかりのエルドアン大統領ですが、計画していた大統領権限の
強化は行き詰まることになりそうです。
また最大野党 共和人民党CHPが25%,クルド系政党のHDPが議席獲得
ラインとなる得票率10%を超えたことで、汚職疑惑追及も強まりそうです。