連邦準備制度理事会はなにを重要視するのか、PCEそれともCPI?

今週、連邦準備制度理事会によるFOMCが開催されます。

そこで、連邦準備制度理事会とはなにか、またFOMCでは

なにが重要視されるのか調べてみました。

PCE(個人消費支出)とCPI(消費者物価)の違いは?

PCEは消費段階での物価上昇圧力を測る尺度で

CPIとは、その算出方法が違います。CPIは代替効果により

上方バイアスがかかりにくい点があげられます。

またCPIには、保険制度による医療費負担などの間接費な

支払いが含まれています。

現在のFRBは、前者のPCEの推移を重要視するとコメント

しているようです。

連邦準備制度理事会とは?

連邦準備制度理事会は7人の理事によって構成

されています。

その中から議長、副議長が選出されます。

これらは、大統領が任命することになっています。

そして政策の決定は連邦公開市場委員会(FOMC)で

決定されます。

FOMCのメンバーは7人の理事と連邦準備銀行5人の

総裁で構成され、NY連銀総裁以外は、持ち回りと

なります。

FOMCは基本年8回開かれ、FF金利、公定歩合

または、量的緩和政策などの金融政策の意思決定

がなされます。

今回の量的緩和緩和終了はこのFOMCで決定され

ました。

次に連邦準備制度の株主構成についてですが、

連邦準備銀行は株式を発行しています。

一方でアメリカ合衆国は連邦準備銀行の株式を

保有していません。

ここが日本と違うところです。

日本銀行では、国が過半数55%の株式を保有して

残りは、ジャスダックで流通しています。

アメリカでは連邦準備銀行の株式を個別金融機関が

保有する義務を負っており、個人あるいは一般法人は

所有できない法律となっています。

個別金融機関の連邦準備銀行の理事を選出する投票権

は出資比率に関わらず1票のみで,9人の連邦準備理事のうち

6人を選出する投票権を持っています。

そして連邦準備銀行理事の権限はFOMCに参加できる

12人のうちの5人の選出と連邦準備制度理事会への提言

のみです。

こう考えると、アメリカの連邦準備銀行は民間の金融機関

が株式を所有しているとはいえ、権限は非常に限られた

制度になっているといえます。

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