円安の理由2014年9月にて。
円安が止まりません。
とうとう107円台の大台を
付けました。
今回はその理由を列挙して
みたいと思います。
いちばん根底にあるのが、日米の景気格差です。
日本は、日本銀行による国債の大量買いによる量的緩和を実施しているものの、効果がクエッションマークがついています。
4月に消費税を上げた以降も消費の落ち込みが酷く、またまた更なる金融緩和観測が台頭し始めています。
一方で、アメリカは景気の回復の兆しが強く、もうすでに、国債買い入れの減額に昨年から動いています。
今は、いつ利上げに踏み切るかという憶測が流れ始めているくらいです。
この健全さの違いが通貨安として反映しているようです。
しかも日本は貿易赤字国に転落している状態。
昔のように円安で輸出が潤い好転するだろうとは言えなくなりました。
この円安は、エネルギー価格の上昇、輸入物価の上昇につながり、庶民の生活を圧迫する要因に転化しはじめています。
要するに、糖尿病患者に甘いものを与えるだけで、肝心の身体の構造改革ができていない状態が続いている結果だと思われます。
アメリカはすでに、景気後退による非常事態の政策から脱却することを模索していますが、日本は、非常事態のオペレーションに輪をかけて非常事態のオペレーションをしようとしているジレンマに陥っている結果の円安だと思われます。