ドラえもんのアメリカでの評判。

いよいよドラえもんの全米での放送がはじまりました。

現在世界中で放送されているドラえもんはオリジナルに吹き替えあるいは字幕をつけるだけのものになっていますが、アメリカ版ドラえもんは、日本のドラえもんとは少しアメリカに合うように調整されています。

ドラえもん自体が猫ではなく、アザラシであったり、のび太くん、ジャイアン、しずかちゃん、スネ夫君、おなじみの登場人物は、アメリカ風に名前が変わっています。

おなじみの食卓風景ははしではなく家族はフォークをもっています。
また街中の看板は英語の名前に変わっています。

まあこういった調整は、その国の文化にあわしたほうが、受け入れやすいかもしれません。

ドラえもんの放送をみたアメリカの子供たちの感想のなかに、なぜ床に座っているのか、という疑問もあったようです。

ドラえもんがおもしろいところは、もちろんポケットから出てくるおもしろい発想の未来型道具であったり、ダメダメのび太くんを助けたりするところですが、アメリカで、これだけ世界中でうけているドラえもんの放映が遅れていたのは、実はこののび太くんのキャラにもひとつ原因があったようです。

アメリカでは、とくに子供向け番組では、主人公は毅然たるヒーローのようなものが求められる風潮があるようです。

もうひとつは、ジャイアンのキャラで、あの暴力的にみえてしまう映像は子ども向けには抵抗がある風潮があります。

アメリカではいじめに対してとくに敏感になっていることもあり、ドラえもんにとって、あのジャイアンのキャラは、物語をつくる意味ではずせないのですが、アメリカでは受け入れるをためらったようです。

勧善懲悪が子供向けに求められているというのは、多種多様な文化や自由が存在しているアメリカにしては、少し意外な感じがします。

しかし、いいものは必ず受け入れられるはずで、他の世界ではドラえもんが絶対的な人気を博しているところみると、あのなんともいえないそれぞれの登場人物であったり、ドラえもんから出てくる小道具の面白さとまわりをとりまく登場人物の感情表現であったり、国や文化をこえてこころにくるアニメであることは間違いないです。

いまアメリカでの放送ははじまったばかり。夏が終わって、アメリカの子供たちにどううけるか楽しみでもあります。

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